オフィスのデスクより、
毎週購読している日経ビジネス。どんなに忙しい時でも割と目を通しています。やはり自分のいる業界だけでなく色んな業界を知っておかないと。と格好をつけますが、本当のところは年間契約で購読しているので何とか読まないともったいないかと、、、、とういうのが本音かもしれません。
人って「得をしたい」という気持ちよりも「損をしたくない」という気持ちの方がモチベーションの強い生き物だと、自分の行動を客観的に見ながらつくづく実感します。今日のテーマはこの人の「損をしたくない」というモチベーションに少しつながるお話です。
話を戻しますが、日経ビジネスを読んでいると、なんとなく世の中のトレンドだったり、最新の技術の状況などがある程度分かります。特に最近の話題で多いのは「AI」や「自動運転」「ロボット」といったキーワード。ちょうど今週も「自動運転」に関するテーマでした。他にも色々ありますが、特に頻出なのはこれらのキーワードです。
明るい未来には欠かせないトレンドや技術ですよね。実際にこれらの技術は少しづつですが、着実に私たちの生活に入りこんできています。全く関係のなさそうな不動産業界にも実はロボットが活躍するかもしれません。
それは、不動産テックといったインターネットを通したサービスとは違うもので、またロボットが人間の代わりに営業をするといものでもありません。
不動産に登場しそうなロボットの正体とは、、、「インスペクションロボット」です。
最近、不動産業界でにわかにインスペクションというキーワードがたくさん飛び交うようになってきましたが、問題点とされていたのがインスペクションの精度の差です。
そもそもこのインスペクションとは住宅の健康診断のようなもので、中古住宅の購入で失敗しない(損しない)ために、事前に家の状態をしることで、「こんなはずではなかった」とか「思った以上にリフォームに費用や時間がかかった」といった事態を避けるために行うものです。
しかし、懸念されているのは中立な立場でなく、売主買主のどちらかに優位な検査結果をだしてしまったり、検査そのものに欠陥があったり。特に床下や屋根裏など、人が目視で判断するのが難しい場所など、検査結果の信ぴょう性がどうなのかという議論がありました。「失敗したくない(損したくない)」という気持ちからインスペクションを利用するのに、検査自体に欠陥があったら元も子もないですよね。
このインスペクションロボットは、人がはいれないようなスペースでも入っていけますし、これまでならなかんか見ることものできなかた場所まで写真やデータなどで見ることが出来るようになります。それにより検査結果の標準化や透明性の確保が担保されることになれば、中古住宅流通にもより弾みがつくと思います
しかし、すべてのインスペクターがこのロボットを使うわけでは無く、インスペクターと呼ばれる人であっても建築士などの資格を持たない人もいます。これから不動産の契約時にはインスペクションの実施の希望を確認するようになってきますが、容易に不動産会社おすすめのインスペクターにお願いするというのも問題かもしれません。まずはそのインスペクターが何者なのか、どんな資格を所有しているのか、などは最低限確認するべきでしょう。
欧米では利用率が8割を超える成熟した制度ではありますが、日本ではまだこれからです。このような成長期には、サービスの質は良いものと悪いものが混在し、その品質のかなりの差が出てくる時期なので、何が良くて悪いのか、しっかりと見分けられる目を持つようにしたいですね。
宮田明典
P.S
よく日経ビジネスを推しているような記事を書きますねと言われることがありますが、特に関係があったり何かもらってるわけではありませんよ(^^♪