時事・知識・マインド

今伸びている物件種別は?

2019年9月21日

オフィスのデスクより、

今、一番需要が伸びている物件種別ってなんだと思いますか?

何となく中古は伸びているんだろうくらいには思いますよね。

あなたは、どの物件種別が一番のびていると思いますか?

あなたが考えた物件種別の答え合わせをしていきましょう。

今伸びている物件種別(比率)は?

答え合わせをするのにピッタリなデータがあります。

(出典:フラット35利用者調査

これはフラット35がどんな物件種別に融資をしたかを集計したものになります。フラット35だけではありますが、全国津々浦々で利用されている住宅ローンなので全体的な傾向を知るのに向いているデータです。

この中で割合として一番伸びているのは、実は中古戸建てです。どうですか、あなたは正解していましたか?

中古戸建てには色々メリットがあり、

  • 管理費や駐車場代がかからない
  • 掘り出し物が見つかりやすい
  • 修繕や建替えが自由
  • 良質な中古戸建てが増えてきている

などがあります。ライフスタイルや価値観によっては、マンションよりも戸建の方がいいと考える方も置く、根強い人気があります。

ただプロ的な観点から考えると、新築マンションが高くなって、注文住宅も高い。中古マンションも高くなってきていて、新築分譲も高いとなれば、消極法で中古戸建てが一番買いやすいのではないかなと考えています。

一番価格帯が低いのは?

そうやって考えたときに、ちょうどいいデータがありました。

同じくフラット35の調査結果ですが、住宅取得にかかった資金の総額のデータです。これを見ても中古戸建てがやはり一番安いことが分かります。新築マンションは値段が上がりすぎですよね。

今伸びている物件種別(件数)は?

それでは件数の推移はどうでしょうか。

同じくフラット35のデータです。件数の伸びで言えば、中古マンションが一番伸びています(+1625件)。

その次に新築分譲住宅(+1241件)、次いで中古戸建て(+1204件)となります。

逆に新築マンションと注文住宅の減少が著しいですね。

新築マンションは値段が高止まりしていること、魅力的な土地が余っていないことから、今後は数を減らしていくと思います。

また注文住宅は今後もこの傾向がつづき、10年後には市場規模が半分になるといわれています。

正直なところライフプランニングをしていて、新築マンションや注文住宅は、よほど資産背景や収入がないとなかなかむ難しいなというのが実感です。

新築の見た目の良さに惑わされず、冷静な判断をしていきたいところですね。

時代は新築から中古へ

これを見ていて感じるのは、完全に不動産市場は新築から中古へシフトしたなということです。

随分前からそんな感じはしていましたが、こうやってデータで見ると改めて実感します。

新築だからダメとか、中古だからいいというものではありませんが、不動産自体が個別性が非常に強い商品ですので、最終的な判断は個別にしていくしかなさそうです。

あなたの予想は合っていましたでしょうか?

宮田明典

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